- フロントサスペンションのオーバーホール -

 
フロントサスペンションのO/H行程
f-sus1.JPG オーバーホール前、作業台にバイクを固定し、
これから取り外します。
f-sus2.JPG これがフロントフォークのみの状態です。
歪みがあるフォークは、取り外す時点で
わかります。
アンダーブラケットとアッパーブラケットの
点検も行い、怪しい部分は経験が教えて
くれます。
f-sus3.JPG 全て分解したフォークです。ゴールドの
パーツは、カートリッジイミレーターです。
f-sus4.JPG まずはパーツ洗浄をします。洗油洗浄機で
1つ1つ丹念に洗います。
f-sus5.JPG ひどい汚れやインナーチューブの中などは、
洗油を噴射して洗浄します。
通常は、この後オイルを拭き取り、組み立て
作業になります。
f-sus6.JPG 歪みのあるインナーチューブはダイヤル
ゲージを使い、測定します。
f-sus7.JPG インナーチューブの表面についた細かい
傷なら1000番台のペーパーやすりを
かけて修正可能です。旋盤にセットし、
回しながら処理していきます。
その際、オイル添加剤のEPL社製
「PL-220S」を使ってます。
以前はサビ取りのためにペーパーがけ
をしていたのですが、このオイル添加剤には
面処理力があり、熱や圧力がかかる
金属面と科学反応し、摩擦の発生を抑える
ことが出来ます。(メーカーの受け売りです)
詳しく調べた訳ではないので、細かい違い
などは分かりませんが、これを使って磨くと
指触りが非常に滑らかで好感触なので
今はこれを重宝して使ってます。
f-sus8.JPG 全てのパーツの洗浄が終わり、組み立て
準備が整いました。
これらを組み直していきます。
f-sus9.JPG 組み直しの最後に油面調整をします。
SRXなどのスプリング調整機能のない
純正サスペンションでも、インナー
チューブ内に空気だけの空間を作り、
硬さの微調整ができます。
ユーザーからの要望があれば好みに
合わせて油面の高さを調整します。
f-sus10.JPG これで組み付け完了!
タンクは傷つけると大変なので、
外して作業します。
f-sus11.JPG 試乗して最終確認をします。
動きの良いサスペンションは走っても
気持ち良いです。