- サスペンションチューニング -


注意事項

サスペンションの基礎知識                  

1.衝撃の緩衝と吸収
サスペンションの機能のうち一番最初に挙げられる機能といったらこれでしょう。(^−^)
路面からのショックを吸収しオートバイ、ライダーへの
ショックを緩衝します。これがあるからこそ快適な走行が出来るんです。
2.姿勢変化のコントロール
加減速、コーナリング等におけるバイクの挙動変化を制御する機能です。
加減速時のフロントフォーク/リヤサスペンションの伸びや沈み込み、コーナリングの荷重移動時のフロントフォーク/リヤサスペンションの
沈み込みをバランスよく制御します。これにより、加減速が効率良く行なわれ、コーナリングの安定性も向上します。
3.異常振動の制御
通常走行中にギャップ等があれば、サスペンションが伸縮しそれに対応しようとします。そのときにいつまでもフワフワしていたり、タイヤが跳ねてしまっては安定した走行はできません
適度にギャップを吸収し、その揺れを抑える機能も持ち合わせていなければならないのです。

以上3つの機能は、主に衝撃を吸収するスプリングと、そのスプリングの作動を抑制するダンパーとで構成されています。
この2つの構成部品のそれぞれのセッティングにより、サスペンションの特性が決まります。また、サスペンションの作動に影響を
及ぼす重要な要素として、忘れてはならないのがフリクションです。メンテナンスにも書きましたがフリクションとは、
サスペンションが作動するときの運動摩擦などの抵抗のことです。特にフロントフォークは、フォークの伸縮する方向と
外力(ギャップ等)との方向が一致しないので伸縮に対して横方向の力が作用し、大きな、フリクションとなります。

この3つの機能によりサスペンションは成り立っているのです。



スプリングチューニング                    
スプリングの役割を理解し、車種ライダーに合わせた最適なセッティングを!
  
自分にあったスプリングを装着しましょう(^−^)
スプリングの働きは、走行中路面からの衝撃を吸収することです。それにはスプリングが柔らかすぎても、硬すぎても理想的なサスペンションの役割を果たすことが出来ません。昔遊んだホッピングマシンを思い出して下さい。
子供が乗ればいつまでも遊んでいられるのに大人が乗ったら底付きして動かなくなってしまいます。
これは、子供用(体重の軽い人)に設定されているからなのです。
同じようにフォークスプリングも
ライダーとバイクの重さに合ったばね(スプリングレート)を選択する必要があります。
スプリングレートとは

サスペンションに使用されているスプリングはコイルスプリングです。コイルスプリングは圧縮力に対して縮み量が比例します。その比例定数がバネ常数で、スプリングレートと呼ばれています。スプリングレートは1mm縮ませるのに何kg必要であるかということをあらわしており、単位はKg/mmとなります。たとえば90Kgの荷重をかけ100mm縮むと、このスプリングレートは0.9kg/mmとなります。


★プリロードの働きとスプリングレート
フォークスプリングを交換して、トップキャップを締め込むのに、ギュ−と押し込むように締めます。それがプリロードです。
約20mmから40mmの範囲で初期プリロードをお勧めします。
プリロードを20mm掛けるということ同じ荷重に対し、変化量を20mm縮少することが出来るのです。
又、トータルで40mmのプリロードを加えるなら、0.1kg/mm上のスプリングレートを使用した方が底付きしにくくなるのです。



スプリングレートの選択には、右の表を参考にしてください。
横軸でトータル荷重(ライダー総重量+バイク重量)を選び、斜線の交わるところがあなたに合ったスプリングレートです。


図を参考にしても良いのですが、もっと詳しい話を聞きたい人は是非ハヤシカスタムまでご来店ください。

あなたの車両、使用、に合ったスプリングをアドバイス、選択させていただきます。(アドバイスだけでも歓迎です。)

バイクの車重とライダーの体重を加算したウエイトを横軸にして設定し、斜線の示すレート(縦軸)が目安となります。一般ではスポーツバイクの斜線をレース使用には、スポーツレーサーの斜線を参考にして下さい




減衰力チューニング for フロントフォーク         
ノーマルフォークを活かした減衰力チューニング
減衰力とは??
スプリングの縮みや伸びの作動を制御し、振動を抑える働きをする力で、その減衰力を発生させるのがダンパーです。
もしダンパーが無かったら、ギャップを越えた後、オートバイはいつまでも上下に振動したままになるでしょう。
この減衰力は静止状態では動かずある速度で動こうとしたときにに初めてそれを阻止しようと働きます。
減衰力が大きくなればスプリングの振動は早く収まるのです。

ダンパーには2つのタイプがあります。
オリフィス(オイル通路)タイプと、バルブを持ったピストンタイプがあります。一般にオイル通路タイプを
ダンパーロッドタイプ、バルブを持ったピストンタイプをカートリッジと呼んでいます。

この2つのダンパーはそれぞれの減衰力特性が異なり、カートリッジタイプの方が細かな路面の変化や乗車状況も変化に対応する追従性が優れています。



PD−Valve
ダンパーロッドタイプをカートリッジタイプの性能に!
 バルブ内をオイルが通過する時バルブが
オイルスピードに応じ開度を可変する為、
カート
リッジフォークの様な減衰力
を発生させ
低速ストローク時でもしっかり減衰力が効き,高速に
なればなる程平均的に効いてきます。又バルブの
スプリングテンションの調整により
減衰力の調整
が可能です。

純正フォークがダンパーロッドタイプの方、試して
みては?(^−^)
SRXもダンパーロッドタイプですしね。
純正に不満な方はためしては?
imireta.jpg

こんな感じに取り付きます。(^−^)

価格 お問い合わせください 車種により値段異なります。
取付け作業に関しては下記の工賃がかかります。
フロントフォークO/H  ¥20,000〜(税抜)
ダンパロッド加工等  ¥5,000〜(税抜)
フロントフォーク脱着  ¥5,000〜(税抜)

※画像はRECETECHのカートリッジイミレーター(既廃盤)



ゴールドバルブフォークKIT 
カートリッジタイプフォークのセッティング幅を広範囲に!

ノーマルバルブ以上のオイル通路を確保し、低速から高速まで出来る限りの幅を持たせたセッティングを可能にします。

付属のシム(薄い金属板)によって減衰力の発生を加減できるため、車両・ライダーウエイト・用途に応じて最適なチューニングを楽しむことが出来ます。

価格 お問い合わせください 車種により値段異なります。


リバウンドゴールドバルブ 
伸びの減衰力を広範囲にセッティング

 リバウンド(伸び)減衰力は、衝撃によって縮んだフォークがその反力により伸びようとする力を沈静化する役目があります。

特にストリートモデルにはオフモデルに比べてその機能が簡素化された物が多く、是非ともゴールドバルブと合わせて装着をお奨めします。

価格 お問い合わせください




チタンコーティング                     
チタンコーティング

チタンコーティング処理したインナーチューブは、普通の
メッキより2〜3倍も硬く、膜厚3ミクロンほどのチタン膜
によって
傷や錆びから守り耐磨耗性を高め
滑らかな表面が摺動抵抗も減らす効果があり
ます。

Fフォークチタンコーティング代金
インナーフォーク1本 \25,000(税抜)
(別途、加工代がかかります。)
リヤサスペンションシャフトチタンコーティング
フロントフォークのインナーチューブだけではなく、
リヤサスのシャフトもチタンコーティング出来ます。

もちろんフロントフォークのインナーチューブと同じような効果が得られます。
リヤサスペンションのO/H時に一緒にチタンコーティングしてはどうでしょう?


リヤシャフトチタンコーティング代金
モノショックシャフト  \10,000〜(税抜)
ツインショックシャフト \20,000〜(税抜)

ハヤシカスタムではホワイトパワー、オーリンズはもちろんノーマルサス(車種限定)のO/Hも行なっています。まずはお問い合わせください。


主な取り扱いメーカー

・WP
・オーリンズ
・プログレッシブ
・レーステック